HOME >> それでも盗難に遭ったなら
注意していたのにドロボウに入られた!
すぐに警察に走るるのはあたりまえとしても、犯人が捕まるまで祈っていればいいとい
うものではありません。泣き寝入りはもっといけません。あなた自身がおこなわなくては
いけないのは、財産の流出を防ぐことです。あなたがオロオロしているあいだに、にっくき
ドロボウは何食わぬ顔で堂々とあなたの預金をひき下ろしているかもしれません。
侵入されても、盗まれなければいいのです。盗まれても、使われなければいいのです。
そのために、財産の良い隠し場所を各自把握しておくのです。
ホームセキュリティーは、守ることだけではありません。あざむくこともホームセキュリティーです。
常日頃から個人情報を世間に知らせない、注意深い生活を守り、家の周囲に防犯の備
えは欠かさず、家族総出で注意深い生活を守っていても、絶対に空き巣に入られない、
という保障はありません。盗まれるときは盗まれるのです。では、盗まれたあとで
どのような災難が降りかかるのでしょうか。
思い出の品を失い、現金は使い込まれるばかりではありません。盗まれた身分証明書
からカードローンで大量の借金をされ、携帯電話の契約をされて使い込まれ、単に
盗難で失った財産のみならず大量の負債を抱えることにもなりかねません。
身分証明書、銀行の通帳、権利書、証書、印鑑などは必ず「意表をついた場所」
たとえばカバーつきの本の中、布団の中などに隠しておけばいいでしょう。
引き出しのなかなどはいかにも在り来たりですし、ついついまとめて入れてしまい、
盗難の際の被害を大きくしてしまうのです。
紙でできたものは、紙の中に隠せばいいのです。「守る」のがホームセキュリティー
ならば、「隠す」のもホームセキュリティーです。
ただ、ゴミと間違えて捨ててしまわないように。
現代人は、カード類無しでは暮らせません。銀行のカードにカードローン、クレジ
ットカード。これらは持ち運びが簡単な上に、機会を使えば印鑑や対面なしで現金
を引き出せる、まことに便利なもの。
ここで問題になるのは暗証番号。言うまでもないことですが、暗証番号は「生年月
日」、「電話番号」のような、在り来たりのものは絶対に使用しないでください。
このような安易な番号を使用すれば、同時に盗み出した身分証明書や手紙などで、
容易にドロボウに知られ、思う存分使われてしまいます。盗難の場合、カード会社
によっては保障してくれる場合もありますが、番号が安易だと「そちらのミス」と
見なされ、自己負担になってしまう可能性も大きいのです。
ホームセキュリティーは「盗まれないため」のものですが、「盗まれた後」のこと
にまで留意するべきです。
とにかく、番号は意表をついたものを使ってください。
「中学校時代ひそかに憧れていた、女先生の誕生日」くらいの、あなたにしかわか
らない番号を。
ホームセキュリティーの基本として、家に高額な現金を置かないでください。
現金は一番盗みやすく、かつ足がつきにくいものです。それに紙幣などは
火事にあえばまず焼失は免れません。必ず銀行なり郵便局に預けて下さい。
銀行の倒産や取り付け騒ぎが怖いというのなら、いくつもの銀行や郵便局に分けて預
けると良いでしょう。
面白いもので、タンス預金をしているような人は、それを知人に見せびらかす例があ
ります。以前埼玉県で悪徳リフォームの営業マンが女友達二人にタンス預金を見せび
らかし、結果盗み出された挙句札束を畑に捨てられた、という事件がありました。
宝物が手元にあれば、どうしても見せたくなるものです。手の届かないところにおい
ておけば、そのような煩悩もなくなります。
長期間留守にするような仕事につき、かつ盗まれたら困るようなものをたくさん持つ
人は、金庫を備え付けておくのが安心です。しかし「手提げ金庫」ではドロボウに
あっさり持ち逃げされてしまいますから、重さ60キロはある大型のものを備えつけ
ておきましょう。これでは一人ではとても動かせないし、何人かで運び出そうとして
も目立ってしまって仕方がありません。金庫の鍵は、暗証番号が4桁以上のものが安
全でしょう。
金庫が買えない、金庫を置く場所がない、と言う人は、貸金庫がお勧めです
大手の銀行の本店、支店、いずれにも貸金庫サービスがあります。小型金庫で、年間
使用料は2万円以内。契約時は銀行の営業時間中、免許証やパスポートで本人確認を
行います。しかし、毎回の利用時には専用カード、暗証番号、鍵がそろっていればそ
れ以上の本人確認はしません。したがって、利用者がこれらの管理をおこたって盗難
などを受けても、金融機関の責任を問えません。
また、もし銀行が倒産しても貸金庫内の財産には何ら損害が出ませんが、銀行の火災、または震災などで文字通り銀行が
潰れ、財産も失われた際は何らの保障もありません。もっとも、銀行がなくなる様
な地震ならば、あなたの家のほうがもっと大被害を受けてしまうでしょうが。
「ホームセキュリティー」は家庭の防犯。しかし、たまにはよそを頼ることも必要
なのですね。
オレオレ、振り込め詐欺の横行により、現在では多額の現金は自動払い戻し機では引
き出せないようになりました。200万円以上の現金は、窓口で本人確認をしなけれ
ば引き出せません。しかしもしも銀行の通帳、印鑑、身分証明証をそろって盗まれ、
それで多額の現金を引き出された場合はどうしましょうか。
取り乱したりせず、まず銀行に行って、不正引き出しがあったことを窓口で伝え、取
引履歴を出してもらってください。それにより、どこの支店で、いくらの払い戻しが
あったかがわかります。さらに被害状況を聞き、可能ならば払戻請求書と印鑑票の写
しをもらってください。2007年三月に金融庁が発表した資料では、盗難通帳によ
る不正払戻のうち、2割が被害回復された、とのこと。銀行が非を認めれば回復でき
るかも知れません。
銀行がしぶる可能性もありえますが、そのときは取引履歴と印鑑票の写しと払戻請求
書の写しを持って(それらの資料が入手できなかったらその旨も伝えて)、預貯金過
誤払被害対策弁護団に相談してみましょう。火災保険(住宅総合)に入っているなら
ば、保険会社で200万円まで補償してもらえると思うので、問い合わせてみてください
。(盗難届の受領番号と銀行で被害が証明できれば迅速に対応してもらえます。
もしものことがあったあとでも諦めず、財産を取り返すのもホームセキュリティーの
うちです。
人間、誰にでも恥ずかしい一面があるものです。
幼女性愛趣味、いわゆるロリコンだったり、SM趣味だったり。あるいは自宅で密か
に大麻を栽培している、などというのもありえます。
もしこのような趣味を持ち、それらのグッズが散乱する、押入れの植木鉢に大麻が茂
るあなたの家が空き巣の被害にあったらどうなるでしょうか。現場検証の際の体裁の
悪さを考え、そのまま泣き寝入りしてしまうかも知れません。ましてや大麻の鉢がバレ
たら、ドロボウよりもあなたがお縄になってしまうのです。ドロボウは通報できない
あなたの弱みにつけ込んで、あなたの家をなじみにしてしまうでしょう。ましてあな
たが社会的地位や権力などを持っていたなら、弱みにつけ込んでゆすられ、情報を
マスコミに売られ、それこそ人生の破滅です。
恥ずかしい趣味を持ってはいけません。どうしても我慢できなくとも、証拠が残るよ
うなビデオや本をその辺に置きっぱなしにしてはいけません。まして持ち運びしやす
いノートパソコンに画像を取り込むなぞ、もってのほかです。
清く正しく生きることが、ホームセキュリティーの要です。